【妊婦さんの肩こり】意外な原因3つと「今日からできる」楽ちん対策!

妊婦 肩こり

「あれ、妊娠してから急に肩こりがひどくなった…」そう感じる妊婦さんはとても多いです。

「妊娠中は腰痛」というイメージがあるかもしれませんが、実は肩こりも妊娠期特有のつらいマイナートラブルの一つなんです。薬も湿布も使いにくい妊娠中。この辛い肩こり、一体なぜ起こるのでしょうか?

今回は、妊娠中に肩こりが起こる主な原因と、自宅で簡単にできる解消法をご紹介します。これで少しでもマタニティライフが快適になりますように。

執筆者

向田 武(リライズ整体院 院長)

施術歴30年以上、のべ10万人以上を施術してきた経験豊富な整体師。世界各地で磨いた技術をもとに、「微圧で体を整える」独自のアプローチを確立。痛みの少ない施術で根本改善を目指し、「微圧先生」と呼ばれています。
「一生自分らしく動ける身体を」をモットーに、お客様一人ひとりに寄り添ったオンデマンド施術を行い、健康寿命の延伸を支援しています。

目次

妊娠中の肩こりが起こる3つの主な原因

妊婦 肩こり 整体

妊娠中の肩こりには、妊婦さん特有の理由が大きく関わっています。ただの「運動不足」や「冷え」だけが原因ではありません。

原因として考えられるものは以下の3つです。

妊娠中の肩こりが起こる3つの主な原因
  • ホルモンバランスの急激な変化
  • 姿勢の変化と筋肉への負担
  • 精神的ストレスと緊張

1. ホルモンバランスの急激な変化(血行不良と自律神経の乱れ)

妊娠を継続するために、体内で女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロンなど)が大量に分泌されます。

妊娠中の急激なホルモンバランスの変化は、血行不良や自律神経の乱れを引き起こし、肩こりを悪化させます。

ホルモンバランスが大きく変動すると、血行をコントロールしている自律神経の働きが一時的に低下しやすくなり、その結果、血流が滞り、肩周りの筋肉に疲労物質(老廃物)がたまりやすくなります。

これが「こり」として感じやすくなる、妊娠中特有のメカニズムです。

2. 姿勢の変化と筋肉への負担(お腹・胸の重みと骨盤の緩み)

赤ちゃんが成長するにつれ、お腹と胸がどんどん大きくなり、体のバランスが崩れます。

肩こりの原因となる症状は以下です。

妊娠中の肩こりの原因
  • お腹と胸の重みが増すこと
  • 骨盤が緩むことによる姿勢の変化
  • 前側の重みを支えようと、無意識に猫背になったり、背中を反らせたりと無理な姿勢になりがち

この無理な姿勢により、首から肩にかけての大きな筋肉(僧帽筋など)が常に緊張し、ガチガチに固まってしまいます。また、骨盤の緩みも全身のバランスを崩し、結果的に首や肩への負担を増やします。

筋肉への過度な負担こそが、妊娠中に頑固な肩こりを引き起こすのです。

3. 精神的ストレスと緊張(つわり・不安・行動制限)

妊娠中は、喜びだけでなく、つわりや出産への不安、行動の制限など、心身ともに大きなストレスにさらされやすい時期です。

  • 妊娠中に感じる精神的なストレスや緊張は、体の防御反応を引き起こし、肩こりを悪化させます。
妊娠中の肩こりの原因
  • 精神的なストレスや緊張による筋肉の緊張
  • 長引くつわりや、夜眠れないほどの不安で起こる慢性的な緊張状態
  • 緊張による血流の悪化

ストレスを感じると、私たちの体は無意識のうちに身構えて筋肉を緊張させ(交感神経が優位になる)、血流を悪化させます。

特に、長引くつわりや、夜眠れないほどの不安は、この慢性的な緊張状態を助長します。ストレスによる「心のこわばり」が、妊娠中の肩こりをさらに頑固なものにしてしまいます。

今日からできる!妊娠中の楽ちん肩こり対策3選

薬に頼れない今、大切なのは「血行を良くすること」と「筋肉の緊張を緩めること」です。

妊娠中の肩こり対策3選
  • とにかく「温める」
  • 無理のない「軽いストレッチ」と「姿勢の見直し」
  • 精神的ストレスと緊張

1. とにかく「温める」:蒸しタオルやカイロで血行促進

妊娠中の肩こり対策で最も手軽で効果的なのは温活です。

肩こりを感じたら、まずは「温める」ことを意識して血行を促進しましょう。血行が良くなることで、肩こりの原因となる疲労物質や老廃物が排出されやすくなるからです。

レンチンタオルやカイロで解消

水で濡らしたタオルをレンジで加熱した蒸しタオルや、衣類の上から貼る使い捨てカイロを、首の後ろや肩甲骨のあたりに当てて数分温めてください。じんわりと深部まで温まります。(熱くなりすぎないよう注意!)

温めは妊娠中の肩こりの痛みを和らげる即効性のある楽ちん対策です。

2. 無理のない「軽いストレッチ」と「姿勢の見直し」

長時間同じ姿勢でいると筋肉は固まり、肩こりが悪化します。こまめに姿勢を変えましょう。

妊娠中は、無理のない軽いストレッチ正しい姿勢の意識で、筋肉の緊張を緩めましょう。

定期的に体を動かし、固まった筋肉を伸ばすことで、肩こりの根本原因である血行不良を改善できるからです。

ゆっくりと首を左右に倒すストレッチや、肩甲骨を意識して大きく前回し・後ろ回しを行う「肩甲骨回し」が効果的です。また、座るときは抱き枕などでお腹の重みをサポートし、骨盤を立てる姿勢を意識してください。

姿勢をこまめに見直すことが、妊娠中の肩こりの悪化を防ぐ大切な予防策です。

3. 頼れるアイテムやプロの手を借りる(ただし産婦人科医に相談を)

セルフケアだけでは追いつかない場合は、外部の力を借りることも検討しましょう。

限界を感じたら、マタニティケア専門の整体やマグネット(磁気)グッズなど、頼れるプロやアイテムの力を借りましょう。

専門家による施術や外部アイテムのサポートを受けることで、セルフケアでは届かない深部の緊張までアプローチできるからです。

妊娠中OKのマタニティ整体・鍼灸院に相談してみるのも一つの方法です。また、磁気の力で血行を改善するネックレスやパッチも多くの妊婦さんに利用されています。

ただし、必ず「妊婦OK」の施設を選び、事前にかかりつけの産婦人科医に相談してから利用しましょう。


リライズ整体院が選ばれる理由【妊婦さんの肩こりケア】

リライズ整体院では、妊娠中の方にも対応した専門的かつやさしい施術を行っています。

専門的なオーダーメイドケアで安心

当院の向田は、妊娠中の体のデリケートさを熟知し、施術歴20年で培った知識と技術でケアにあたります。

妊娠中の肩こりには、一人ひとりの体調や週数に合わせた専門的なオーダーメイドケアが必須です。妊娠中の体は刻一刻と変化しており、その時々で肩こりの原因や適切なアプローチが異なるからです。

当院では、週数や体調、お悩みの度合いを詳しくヒアリングし、お身体に負担の少ないソフトな施術で、肩こりの原因となる根本的なバランスの崩れにアプローチします。

初めての方でも安心できるよう、安全性を最優先した施術をご提供します。

「薬に頼りたくない」を叶えるやさしい施術

「妊娠中になって肩こりが辛いけど、薬や強いマッサージには頼りたくない」という方は多いです。

当院では、妊娠中の方に特化したソフトでやさしい施術のみを行います。

強い刺激は、妊娠中のデリケートな体には負担となり、かえって体調を崩してしまうリスクがあるからです。

強い力で揉みほぐすのではなく、骨盤や背骨のバランスを整え、自然治癒力を高めることを目的とした施術です。まるでゆらゆらと揺らされているような、心地よいケアを体感いただけます。

出産まで少しでも快適に過ごしたい方にこそ、リライズ整体院でのケアをおすすめします。


おわりに

妊娠中の肩こりは、体と心の大きな変化が原因で起こる、いわば「頑張っている証拠」です。

あまり無理をせず、今日ご紹介したようなセルフケアで、優しく体を労ってあげてくださいね。症状がひどい場合は、我慢せずに必ずかかりつけの産婦人科医に相談してください。

あなたのマタニティライフが、少しでも楽で心地よいものになりますように!

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