産後の骨盤矯正はいつから?腰痛・恥骨痛を防ぐ歪みケアの正解

赤ちゃんを抱っこして腰の痛みを気にする産後ママ。「産後の腰痛・恥骨痛、いつまで我慢しますか?骨盤矯正のベストタイミングは産後2〜6ヶ月」

こんにちは、銀座のリライズ整体院、院長の向田 武(ムカイダ タケシ)です。

出産、本当にお疲れ様でした。 新しい家族を迎えた喜びも束の間、ママの身体には想像以上の負担がかかっています。

「抱っこをするたびに腰が砕けそう」 「歩いたり寝返りを打ったりすると、恥骨(ちこつ)がズキッとする」 「産前のパンツが入らない…」

これらは全て、出産という大仕事を終えた「骨盤の歪み」からのサインです。 特に、「いつから整体に行っていいの?」と迷われている方は多いはず。

今回は、産後ママが知っておくべき骨盤のメカニズムと、痛みのない矯正のベストタイミングについて解説します。


目次

なぜ、産後の骨盤は「グラグラ」になるのか?

「出産すると骨盤が開く」とはよく聞きますが、具体的にどうなっているのでしょうか?

正常な骨盤と、靭帯が緩んで開いている産後の骨盤の比較イラスト図解
ホルモン(リラキシン)の影響で、骨盤をつなぐ靭帯が緩んでいる状態です。

犯人はホルモン「リラキシン」

妊娠中から産後にかけて、女性の体内では「リラキシン」というホルモンが大量に分泌されます。 これは、赤ちゃんが狭い産道を通れるように、骨盤周りの靭帯(じんたい)を緩める作用があります。

つまり、産後の骨盤は、ネジが緩んでグラグラになった棚のような状態。 この状態で重い赤ちゃんを抱っこしたり、授乳で無理な姿勢をとったりするため、骨盤が歪んだまま固まってしまい、痛みが発生するのです。


放置は危険!産後特有の「3大トラブル」

骨盤の緩みを放置すると、見た目の問題だけでなく、生活に支障が出る痛みにつながります。

① 慢性的な「腰痛・股関節痛」

土台である骨盤が不安定なため、腰や股関節の筋肉だけで身体を支えようとします。結果、筋肉が常に緊張状態になり、慢性的な痛みに変わります。

② 歩行も辛い「恥骨痛」

意外と多いのが「恥骨(ちこつ) 」 の痛みです。 骨盤の前側にある結合部分がズレて炎症を起こしている状態で、立ち上がった瞬間や、寝返りを打つ時に激痛が走るのが特徴です。

③ 体型崩れ・尿漏れ(ポッコリお腹)

骨盤の底にある「骨盤底筋」が出産でダメージを受けると、内臓を支えきれずに下がってきます。 「体重は戻ったのに、下腹だけ出ている」「くしゃみをすると尿漏れがある」という方は、骨盤の開きが原因の可能性が高いです。


ズバリ回答!産後の骨盤矯正は「いつから」すべき?

ここが一番の悩みどころですよね。「早ければ早いほどいい」と思われがちですが、実はタイミングが重要です。

産後の骨盤矯正開始時期を示すタイムラインカレンダーのイラスト図解
産後2ヶ月〜6ヶ月が、関節が柔らかく矯正効果が出やすい「ゴールデンタイム」です。

ベストタイミングは「産後2ヶ月〜6ヶ月」

当院では、以下のスケジュールを推奨しています。

  • 産後1ヶ月まで(産褥期) まずは身体を休める回復期です。無理な矯正は避け、骨盤ベルトなどで固定して安静に過ごしましょう。
  • 産後2ヶ月〜6ヶ月(ゴールデンタイム) ここが矯正のベストタイミングです! ホルモンの影響で関節がまだ柔らかいため、正しい位置に戻しやすく、矯正の効果が最も出やすい時期です。
  • 産後6ヶ月以降 骨盤が固まり始めますが、矯正は十分に可能です。ただ、ゴールデンタイムよりは少し回数がかかる場合があります。

帝王切開の場合は?
傷口の回復を待つ必要があるため、産後2〜3ヶ月後からのスタートをおすすめしています。不安な場合は、1ヶ月検診で医師に確認してからご来院ください。


自分でできる?「骨盤ベルト」と「整体」の違い

「骨盤ベルトやガードルだけで治りませんか?」という質問もよく頂きます。

セルフケアの限界

骨盤ベルトは「締める(固定する)」ことには有効ですが、「歪みを整える」ことはできません。 歪んだまま強く締め付けてしまうと、かえって変な癖がついたり、血流が悪くなったりするリスクがあります。

リライズ整体院のアプローチ

当院では、デリケートな産後の身体に配慮し、ボキボキしないソフトな施術を行います。

  1. AI検査で歪みを可視化 今の骨盤がどう歪んでいるか(開きタイプ?ねじれタイプ?)を分析します。
  2. リラキシンを考慮したソフト矯正 産後のママに強い力は厳禁です。優しい圧で、骨盤を本来の位置へ誘導します。
  3. 骨盤底筋トレーニング 緩んだインナーマッスル(骨盤底筋)を鍛え、内臓を引き上げて「再発しない身体」を作ります。

まとめ:ママの笑顔は、健康な骨盤から

今回のポイントをまとめます。

✅ 産後の痛みは、ホルモンによる「靭帯の緩み」が原因
✅ 放置すると腰痛や恥骨痛、体型崩れが定着してしまう
✅ 矯正のベストタイミングは「産後2ヶ月〜6ヶ月」
✅ ベルトで締める前に、プロの手で「正しい位置」に整えることが大切

「子供優先で、自分のことは後回し」 そんな頑張り屋さんのママこそ、まずはご自身の身体を労ってあげてください。骨盤が整うと、抱っこも楽になり、育児にも余裕が生まれます。

銀座へのお買い物のついでや、パパに預けられる少しの隙間時間に。 リライズ整体院が、あなたの「産後リライズ(再生)」をお手伝いします。

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執筆者

向田 武(リライズ整体院 院長)

施術歴30年以上、のべ10万人以上を施術してきた経験豊富な整体師。世界各地で磨いた技術をもとに、「微圧で体を整える」独自のアプローチを確立。痛みの少ない施術で根本改善を目指し、「微圧先生」と呼ばれています。
「一生自分らしく動ける身体を」をモットーに、お客様一人ひとりに寄り添ったオンデマンド施術を行い、健康寿命の延伸を支援しています。

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